
新型コロナにより、社会生活に大きな影響を受ける状況がもう3年に及ぼうとしています。この文章を認めている段階で、新規感染者数は比較的低い水準で推移しており、インフルエンザの流行を伴う恐れのある第8波の危険性は危惧されますが、そろそろ“Withコロナ”を前提とした社会生活が確立しつつあるように思います。同窓生の方々の中にも、もしかしたら感染の憂き目にあわれた方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方はワクチン接種も済み、何とか感染を回避されていらっしゃることと拝察いたします。母校は学生の陽性者や濃厚接触者が前年までより若干多く出てはおりますが、大きな感染、クラスターは発生しておらず、授業は続けられております。昨年度までは、対面指導が必要な実習科目は交代制を取って登校人数を少なくし、講義科目はオンライン方式を多く取り入れる措置をとっておりましたが、本年4月からは万全の感染予防措置を講じつつ、100%登校に近い形をとっております。私は現在非常勤講師として週に数日学校で教えておりますが、講義科目を担当しているために、昨年度までの2年間は直接学生と顔を合わせることがほとんどできず、カメラに向かって話をするという変則授業が続いておりました。しかしながら、この状態が解消された今年は、学生とも顔を合わせて接することができ、本来の形に戻ったことで大変に嬉しく思っております。
このような状況の中、2年間中止を余儀なくされておりました飛鳥祭が今年は開催されました。さすがに3密を生じる恐れのある模擬店等の“お祭り”要素は控えられ、作品展をメインとした飛鳥祭であったため、卒業生の皆様に積極的に案内することは控えておりましたが、学生が全員で参加する行事が実行できたことは、学生生活の大きな思い出となり大変良かったと感じております。実行委員会からの要請もあり、同窓会として少しでも学生=準会員の力になれるようにと、昼間の学生向けにクラスごとに作成するTシャツデザインコンテストに助成と、夜間学生に対しては小型携帯ライトの配付を行いました。また、工友通信の表紙に使う写真を選ぶためでもあるフォトコンテストは例年通り開催するなど、できる範囲での活動を継続しているところです。
2022年1月末に新校舎の見学会を企画したところ、約60名の方から参加のお申し込みをいただきましたが、ちょうど第6派の時期に重なってしまい、直前に中止せざるを得ませんでした。折角楽しみにされた方々には大変申し訳ない事態になってしまいましたが、改めて見学の機会を作りたいと考えておりますので、その際には是非お出かけください。令和4年度の総会は、コロナの感染者がやや少なくなっていた時期でもあり、3年ぶりに学校を会場としての開催ができました。しかしながら、参加を自粛された代議員も多く、定員の約3分の1強の出席に留まってしまいました。それでも参加していただいた方々は久しぶりの再会を非常に喜び、あちこちに歓談の輪が広がったことは嬉しい限りでした。
総会以外に主要な本部主催行事がなかなか開催できない中で、軽井沢の研修施設見学会が、11月始めに開催できました。5日(土)は12名、6日(日)は6名の参加をいただきました。以前の開催時に比べれば少ない人数でしたが、このような困難な状況下で、見学会に参加していただきました皆様方に深く感謝申し上げます。
会長に就任して以降、全国各地の支部の会合には、時間の許す限り参加して参りました。令和2年2・3月に青森における二つの支部の総会に出席して以降、2年半近く支部の会合が取り止めとなっておりましたが、今年は、6月に埼玉支部の総会・懇親会が開催され、旧知の方々と久し振りに顔を合わせる機会に恵まれました。また、空手の拳士会の支部総会・懇親会が6月に軽井沢で、さらにワンゲル部OBの支部総会も11月に王子で開催されました。同窓会活動は継続性が重要ですので、コロナ禍以前に定期的に総会を開催されていた他の支部につきましても、そろそろ総会・懇親会の開催をぜひご検討いただきますようお願いいたします。本部も全力でサポートいたしますし、参加させていただいて皆様と胸襟を開いてお話しできることを願っております。
令和4年3月の卒業生を加えて、卒業生総数は110,451名となりました。いよいよ11万名を超す会員数となる有数の同窓会ということになります。110余年の校歴の中で、物故された方も当然たくさんいらっしゃいますが、同窓会では現在約7万名弱の住所が把握できております。新たな会員を迎えつつ、自分の住む地域で同窓会を開催したい、支部を設立したいという希望があれば、遠慮なくご相談ください。お声掛けがあれば、本部が必要なサポートをいたします。同窓会の活性化は、ひとえに会員の方々のご協力に掛かっております。伝統ある専門学校中央工学校の益々の発展に同窓会が寄与することができますように、会員と役員の皆様方のご協力を今後ともよろしくお願いいたします。
工友通信より抜粋